「ピラティスって猫背を改善できる?」「正しい姿勢でしなやかな美しさを目指したい!」
このようなお悩みでピラティスをはじめたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
背中が丸まっている猫背は悪い姿勢の代表ともいえ、見た目だけでなく健康面でもさまざまな悪影響を及ぼします。そのままの状態で年齢を重ねると、深刻な健康被害をもたらすこともあるでしょう。
そこで今回は、猫背や反り腰など姿勢改善に役立つピラティスの効果についてご紹介します。ピラティスで猫背を改善させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
猫背のタイプと原因
そもそも猫背とは、文字通り猫の背中のように丸まっている状態のことを指し、悪い姿勢のなかでも現代人にもっとも多いのが猫背といわれています。
猫背はおもに次の4種類に分けられます。
- 首猫背(ストレートネック)・・・頭が前に突出している状態
- 背中猫背・・・背中の真ん中が丸くなっている状態
- 腰猫背・・・腰が丸くなっている状態
- 腹猫背(反り腰)・・・腰が反ってお腹がぽっこりでている状態
猫背のおもな原因は日常習慣が深く関係し、パソコンを長時間使うデスクワークや長時間の運転などの生活習慣がある方は猫背になりやすいでしょう。とくに、肩よりも頭が前にでている首猫背の肩は要注意です。
また、運動不足は背骨や骨盤、内蔵を正しい位置に支える筋肉が低下するため、猫背の要因となります。
運動不足による猫背は、ピラティスやストレッチなどで改善できるため
積極的に取り入れることで美しい姿勢に導けるでしょう。
ピラティスは猫背改善に効果あり!
ピラティスは猫背や姿勢改善に効果のあるエクササイズです。
短期間で劇的な変化を得られるエクササイズではありませんが
継続することで身体の内側から改善できていることが感じられるでしょう。
ここでは、ピラティスで猫背が改善できる理由と、その効果について解説します。
ピラティスで猫背改善効果①脊柱起立筋を強化できる
背骨の外側にある「脊柱起立筋」は背骨に沿った大きな筋肉で
正しい姿勢を支えるために重要な役割を果たしています。
ピラティスは背中をしっかりとサポートする筋肉を鍛えるポーズがあり
脊柱起立筋を鍛えるのに有効なエクササイズです。
背中にある大きな筋肉が鍛えられるということは、猫背の改善にも有効です。
よってピラティスで脊柱起立筋を鍛えることができ猫背の改善につながります!
インナーマッスルを強化できる
ピラティスは体幹の腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群などの
インナーマッスルを鍛えるのが得意なエクササイズです。
インナーマッスルが鍛えられると背骨や骨盤が正しい位置に固定され
自然のコルセットをしているような状態となります。
ピラティスによって背骨が無理なく筋肉に支えられ
正しい位置に維持できるようになると、猫背の改善につながるでしょう。
身体の柔軟性が向上する
猫背を含む悪い姿勢は筋肉に負担がかかり、緊張して凝り固まっている状態が続きます。凝り固まった筋肉はうまく使えず、背中から肩甲骨にかけての柔軟性が悪くなり、猫背を招いていることも少なくありません。
ピラティスではインナーマッスルを鍛えるほかに、身体の柔軟性を高めるストレッチもおこないます。背骨をよく伸ばし筋肉の緊張を和らげることで、可動域が広がって猫背の改善にもつながるでしょう。
左右のバランスが整えられる
片足重心や足組み、片側だけでカバンを持つなどは
身体のバランスが崩れることも原因のひとつにあげられます。
ピラティスではしなやかな身体を目指すために
骨や関節が本来あるべき位置で動かせるよう左右のバランスも意識して確認(アライメント)していきます。
身体の左右差がなくなりバランスが整えられるため、猫背の改善にも効果的といえます。
ピラティスで左右差を解消しながら猫背を改善し
日常習慣の改善にもつとめるとより高い効果が期待できるでしょう。
ピラティスをやめると再び猫背になる?
ピラティスは短い期間だと、本来得られるはずの効果を実感しにくいエクササイズです。
そのため、ピラティスをはじめてすぐにやめてしまうと、身体は元の状態(猫背)に戻ってしまうでしょう。
無理のない範囲で習慣化させることを目標にして継続することで
身体によい変化をもたらします。やってきたことを無駄にしないよう、目標を立てて取り組む工夫してみましょう。
そのために、はじめからタイトなスケジュールで頑張るよりも
頻度は少なくとも少し余裕を持たせた計画を立てるのもおすすめです。
まとめ
ピラティスで猫背の改善効果を実感する期間には個人差がありますが
ピラティスの発案者は「10回で違いを感じ、20回で見た目が変わり
30回ほどで身体のすべてが変わる」という言葉を残しています。
ピラティスを継続するには、無理なく楽しむことを心がけてみましょう。
一人では怠けてしまうという方は、家族や友人を誘って一緒にはじめてみるのもよいかもしれません。
お気に入りのウェアを身に付けたり、写真に撮って身体の変化を残したりと、ピラティスが好きになれる工夫もしてみてくださいね。